会員の皆様へ 2020年4月17日
会員の皆様へ
2020年4月17日
1.第37回年次大会の日程変更とオンライン開催
日本経済会計学会第37回年次大会(2020)(愛知学院大学名城公園キャンパス、2020年6月26日~6月28日)は、現地開催を中止し、日程を変更して2020年7月25日(土)(早稲田大学)のオンライン開催とします。本会のWebsite(https://www.aea-j.org/)上で会員限定の学術集会として開催します。参加費は無料とします。会員及び関係者の安全、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の防止、並びに会員の報告機会確保のため、そして現在の困難な時期にあっても学術活動を継続し、会員のコミュニケーションを実現するための緊急措置としてご理解のほどお願い申し上げます。現地開催が可能となる時点で、愛知学院大学にて2020年度秋季大会又は2021年度年次大会を開催いたします。
感染症の専門家によれば、COVID-19には、長期間の対応を要するといわれています。たとえ今回、年次大会の開催を延期したとしても秋以降に現地開催することを会員の皆様に確約できません。現地開催方式の場合、秋季大会も中止せざるをえない可能性も高いです。本会のリソースの範囲で可能な限りのオンライン開催方式による年次大会を企画運営します。準備の都合、その開催時期を1か月延長します。理事会、本部・事務局、プログラム委員会、主催校が原則として在宅で企画とシステム構築をするには限界がありますので、まずは、すべての会員ができる限り簡単に参加可能な形で、小規模なオンライン開催の大会を試験的に実施し、大規模なオンライン大会の実施可能性を検討いたします。
2.定時会員総会の開催延期
開催日を未定として、会員が集合する現地開催が可能となった時点で、会長が会員総会を招集します。2020年4月15日開催の理事会によって、定時会員総会の開催延期、暫定予算(9か月)を組むこと、並びに決算及び監査の総会承認延期が承認されました。
本会会則第13条は期末日以降4か月以内に会員総会を開催すること規定しています。COVID-19の感染状況を勘案すると、しばらくの間、会員が集合する定時総会を開催することが難しくなっています。愛知学院大学では6月30日、早稲田大学では8月1日までの期間、大学当局からイベント等開催の自粛、中止、延期の要請があり、その間、実質的に大学施設で学会、理事会、会員総会等の集会を開催できません。本会会則が天災その他の事由により、その時期に定時会員総会を開催することができない状況が生じたときまで、その時期に会員総会を開催することを要求する趣旨ではないことを鑑み、定時会員総会の開催を延期することにいたします。ご賛同のほどお願い申し上げます。
3.第5回AEAJ Workshopの開催延期
COVID-19の感染状況を踏まえて現地開催が可能な場合には、沖縄国際大学にて2021年3月頃に開催することを目途に企画立案します。
4.第5回経営分析セミナー(2020年度)のオンライン開催
COVID-19対応のため、多くの会員が困難な教育研究環境にさらされています。本会によるサポートの一環として、会員限定のオンラインセミナーを実施します。今回の参加費は特別に無料とします。詳細は、会員一斉メールでご案内いたします。
演題:新リース基準IFRS第16号の解説と実務-基準書の詳説と論点、実務上の対応、財務諸表における表示と開示の紹介-
講師:小山智弘氏(公認会計士、EY新日本有限責任監査法人)
日時:2020年7月11日(土)14:0~18:00(会員限定のオンライン配信を予定)
5.特別プロジェクト募集の開始
大学施設(図書館、研究室、実験室等)の立ち入り禁止やすべての会員が十分なオンラインの研究環境を保証されない困難な時期にあることを鑑み、会員の研究支援のために早期に特別プロジェクトの募集を開始します。詳細は、会員一斉メールでご案内いたします。
日本経営分析学会は高松和男先生と森脇彬先生が日本証券経済研究所の一室から始めました。本会の前身の一つであるディスクロージャー研究学会は吉村光威先生がインターネット空間のバーチャルな組織としてたった1人で立ち上げました。本会は、それら以降、ネットワーキングを密にした社会的活動を行うことによって発展してきました。しかしながら、当分の間、私たちが新型コロナウイルスの感染に対処できることは、stay homeとsocial distancingだけです。そうした状況では従来のような活動が難しくなります。皆様とともに新しい形のacademic communityを模索できましたら有難いです。
会員の皆様におかれましては、状況が刻一刻と深刻となっていくなか、くれぐれも身体の安全を第一にご自愛ください。また罹患されました方の快復を祈念しております。
理事会、本部・事務局一同、将来の学術集会に集い、再び交流ができることを楽しみにしております。
日本経済会計学会会長
薄井 彰